DUST BOX ~ 社会人1年目からのセミリタイア

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働く前から働きたくない男"だすと"がFIREを目指すブログ

とにかく無職が大前提だ

どうもだすとです

こどおじの爽やかな朝はローソンの無料コーヒーから始まる…
ということで今日は朝から無料コーヒー片手にひたすら読書をしていました

昔はコーヒーはミルクたっぷりかつ無糖が好きだったんですが、一周回ってしっかり砂糖を入れるようになりました
なんだかんだ…甘いものはウマイんだよな

読んだ本は哲学ブロガー飲茶さんの「正義の教室」
功利主義」「自由主義」「直観主義」の3つの正義の特徴とその限界を探っていく正義論の入門書です

この人のブログは面白いですよ。哲学や科学史について分かりやすく、面白おかしく解説してくれています
無職や無職志望者のブログよりは確実に面白い(確信)

正直、「功利主義」と「自由主義」の内容や問題点は分かりやすいし、知っている内容でしたが、この本の良かった点は「リベラルとリバタリアンの整理」と「直観主義」の説明です

著書によると、
リベラルもリバタリアンもどちらも自由の名を掲げてはいるが、リベラルは「幸福のために自由を大切にする」というロジックなので、結局は自由より最大多数の幸福を重視する。よって、実質的には功利主義者と同じである(弱い自由主義)。一方、リバタリアンは「とにかく自由を守ることが正義」とするので、「自由主義者」と名乗るにふさわしい。(強い自由主義
とのこと

この解説を読んだとき、物凄く納得しましたね
リベラルって自由主義って意味なのにむしろ大きな政府を志向してるじゃんっていう長年のモヤモヤが解消しました

ややこしいので今後リベラルは功利主義って名乗ってほしいです。政治的信条が正反対の人間が共に「自由主義」と名乗ってるから本当にややこしい

で、
直観主義」っていうのが最初はよくわからなかったんですが、どうやら「人間なら誰しも持っている、普遍的な道徳を大切にせよ」という立場らしいです

この説明だと至極まっとうな主張に聞こえるんですが、問題は「普遍的な道徳」が万人に共通するとは限らないということです
直観主義者の説く「普遍的な道徳」は、理屈ではなく人間の良心で感じとる(直観する)ものなので、その内容に個人差が生じることは不可避です

雑に言うと「常識で考えて正義と言える行いをせよ」という主張は、その正義の内容が理屈を超えていて、直観するしかないという点で宗教と同じということですね

私も昔から「常識に反することはするな」という主張は本質的には宗教だなあとぼんやり感じていたんですが、それがより明快になりました

働き始めたらこんなふうにじっくりと正義について考えるなんて出来ないだろうな

娯楽を楽しむにも正義の道を探求するにも、とにかく無職が大前提だ